Training Peaks, パワートレーニング

Training Peaks (トレーニングピークス)の使い方 ( PMC編 )

2019.6.15

Training Peaks にGARMIN または Pioneer からデータを同期し、カレンダーにデータを読み取ることができたら、Training Peaks 上のDashBoardにて、自身のフィットネスに関する今までの細かいデータを確認することができます。

こちらはPremium accountまたはCoaching accountのみ利用可能となっておりますが、本格的にトレーニングを実施したい場合には使用してみるといいでしょう。

パワートレーニングを始めるためにTraining Peaksを使ってみよう(導入編)

数あるデータの中から何を見れば良いか悩む方も多いと思いますが、指導者目線から、まず以下の3つを必ず確認する癖をつけることをオススメしています。

・Performance Management Chart ( PMC )
・Power Profile ( PP )
・Time In Power Zones ( TIPZ )

 

こちらの記事では、Performance Management Chart ( 以降 PMC )について説明します。

Performance Management Chartとは?

PMCは、自身の疲労度やスタミナなどのフィットネスやコンディションを表す指標であり、同時に5つの項目を確認することができるチャートになります。

CTL … Chronic Stress Load (折れ線)
ATL … Acute Stress Load (折れ線)
TSB … Training Stress Balance (折れ線)
TSS … Training Stress Score (点)
IF … Intensity Factor (点)
パワートレーニングの単語についてはこちらを参考にどうぞ。

 

まずは、PMCにはどのような変動があるのかを簡易的に説明したいと思います。下の図をご確認ください。

TSSを表す赤い点が、グラフの最も下にある場合はトレーニングを実施していない状態を表し、それよりも少しでも上にあればトレーニングを実施している状態を表します。

 

トレーニングを実施した場合、あるいは、実施しなかった場合では、ATL / CTL /  TSB が以下のように反映されます。

  CTL ATL TSB
トレーニングを
した場合
当日
上がる
当日
上がる
翌日
下がる
トレーニングを
しなかった場合
当日
下がる
当日
下がる
翌日
上がる

 

基本的には上記のような反応を示しますが、中にはトレーニングを実施した場合においてもトレーニングを実施しなかった場合と同じような反応を示す場合もあります。それが以下の図になります。

当日のCTLよりもTSSが低い場合は、トレーニングを実施しなかった場合を同じ反応を示します(図の場合、CLT65に対してTSSが48となっています)。

 

パワートレーニングを実施している方にとって、CTLを下げることがパフォーマンスの低下につながると考える人も多いため、こうした状態はマイナスだと捉える人も多くいます。しかし、人の体は常に動き続けることが難しく、時に休息を挟まなければ体調不良や力がうまく出ないなどの数値上で現れないパフォーマンスの低下をもたらします(指導上の経験則では、CTLが70程度の方の場合はTSB-20〜-30、CTLが120程度のかたは-30~-50くらいまで耐えることができるが、それを超えると一気に崩れることが多い)

 

確かに、CTLが低下してしまうと、こなせるトレーニング量が低下したり、走行できる距離や時間が落ちてしまうことがあるので、なるべく下げたくないという気持ちはわかります。

 

ですが、上記の理由からTSBを回復させない限りトレーニングが続かないため、そうした場合はアクティブレスト(積極的休養)という方法でTSSを控えめに体を動かし、ただしTSBがあがるように回復、CTLをなるべく落とさないという図の方法を採用することもあります。

 

このように、日頃のトレーニングがどのような影響を与えているのかを数値化および視覚化されることで、トレーニングをより価値のあるものにすることが可能です。目的目標をお持ちでいらっしゃる方、フィットネス向上を目指される方、PMCを使いこなせるようにしてみましょう。

 

オススメの使用方法

上記で説明した項目を確認することで、当日のTSBから実施するトレーニングを調整したり、トレーニングの達成度合いを測る為の振り返りができます。そうした基本的な使用方法以外にも、様々な仕様方法がありますが、今回は個人的にオススメする仕様方法を2つ紹介したいと思います。

フィットネスの予測管理

Training Peaks 内のカレンダーに、自身がトレーニングする予定であるメニューを入力することで、明日以降のチャートが反映されるようになります。※実際にトレーニングを遂行した場合を想定したチャートの動きを表しています。

 

この機能を利用することで、レース当日に向けてベストコンディション(TSBが+10から-5の間)で挑めるかどうかが、簡易的に確認できます。自身が狙っているレースやイベントがある場合、レース当日までの間のカレンダーにトレーニングを入力し、CTL/ATL/TSBがどのように変動するか確認してみるといいでしょう。

 

フィットネスの比較

データが蓄積されている前提でのお話になります。

 

過去に参加したレースに再度挑戦される場合、過去の自分よりもベストコンディションで挑めているかどうかを確認できるようになります。

PMCは日程を調整して確認することができますので”Custom Date“という機能を利用して、過去に参加したレースから4週間前までの記録辿り、比較することをお勧めします。

こちらの図は、すでにレースを終えてしまったデータになりますが、”フィットネスの予測管理”で紹介した予測機能と合わせるように使用すれば、過去の自分よりもベストコンディションまたは同コンディションで挑むことが可能となるでしょう。

 

ただ、多くのサイクリストは図の2018年度のように、レース前のテーパリングで慎重になりすぎてしまうと、CTLを下げてしまい、レース後から次のレースまでのトレーニングにネガティブな影響が出てしまうこともあるのですが…こちらについてはまた別のブログでいつか紹介したいと思います。※図における2019年は諸事情でレースに参加できていないため、TSSが0になっています。

 

こちらで紹介した方法をうまく利用して、自身の目的目標の達成をセルフサポートしてみましょう。トレーニングに関して気になることがあれば、ご相談ください。