Training Peaks, Training Peaks, パワートレーニング, 伊藤透のブログ

Training Peaks (トレーニングピークス)の使い方 ( PP編 )

2019.7.23

Training Peaks にGARMIN または Pioneer からデータを同期し、カレンダーにデータを読み取ることができたら、Training Peaks 上のDashBoardにて自身のフィットネスに関する今までの細かいデータを確認することができます。

 

こちらはPremium accountまたはCoaching accountのみ利用可能となっておりますが、本格的にトレーニングを実施したい場合には使用してみるといいでしょう。

パワートレーニングを始めるためにTraining Peaksを使ってみよう(導入編)

数あるデータの中から何を見れば良いか悩む方も多いと思いますが、指導者目線から、まず以下の3つを必ず確認する癖をつけることをオススメしています。

・Performance Management Chart ( PMC )
・Power Profile ( PP )
・Time In Power Zones ( TIPZ )

 

こちらの記事では、Power Profile ( 以降 PP )について説明します。

 Power Profile とは?

PPとは、自身のフィットネスにおける各レベルについてを表しています。

5sec ( L7 ) / 1min ( L6 ) / 5min ( L5 ) / 20min ( L4 ) のMean Maximal Power ( MMP : 時間帯最大パワー )を確認することができ、自身がどのようなサイクリストなのか、タイプを確認することができます。

 

例えば、5secが最も高い場合はスプリントが得意、1minが最も高い場合は1kmなどトラック種目が得意、5minが最も高い場合はアップダウンが得意、20minが最も高い場合はヒルクライムyはタイムトライアルが得意、などです。

 

皆さんはどの時間帯が一番高いでしょうか?

 

簡単にまとめてしまいましたが、カウンセリングをしている経験上、パワートレーニングを始めたばかりの方の多くは5minまたは20minが一番高い状態になっていることが多いため”じゃあ僕はヒルクライムが得意なのか”などと決めてしまうのは少々違います(個人的には9割ほどの方がそのパターン)。そういう方の場合、30sec 〜 3min のインターバルトレーニングを行なっていないことが多く”L6領域の刺激が足りていない状態で伸びていないことが多いから”だと思われます。

 

3ヶ月ほど、各境域をバランスよくトレーニングした後に、もう一度見比べてみると、実はスプリンターだったかも?なんて変わっているかもしれません。それらに関しては、後日記載予定のTIPZ編に合わせて、とある方を題材にしたブログでご案内したいと思います。

オススメの使用方法

DashboardにPPを二つ並べて”Custom Date”を選択することで、過去の同時期とのフィットネスの比較をすることができます。

時間 5sec 1min 5min 20min
2018年 878w 360w 250w 225w
2019年 874w 437w 283w 249w
数値差 – 4w + 67w + 33 w + 24w
向上率 -0.22% + 21.39% + 13.2% + 10.67%

※出典…一般的なサイクリストが適切なトレーニングを始めた結果、こうなった。

 

こうしてフィットネスの比較を行うことで、適切なトレーニングが実施できるか、また、シーズン前に狙っているレースにどれだけ自分が理想に近づいているかを把握することができます。

 

自分が苦手なパフォーマンス(A)を伸ばすことも大切ですが、得意なパフォーマンス(B)も落とさず伸ばせているかどうかも確認しなくてはいけませ。AをやればBが落ちるではなく、AをやってもBが維持できるようにしながら、トレーニング計画を立てていきましょう。

 

余談

Training Peaks 上でのPPの指標は、何度も説明しているように5秒 / 1分 / 5分 / 20分という4つのMMPを指標にしていましたが、今年の頭にイギリスへ足を運んだ際、とあるチームのコーチはPeak Power / 3min / 12min のMMPを指標にして、L7-6ならPeaks Powerから、L5なら3minから、L4以下なら12minからのMMPを指標に運動強度を設定していました(係数は秘密)。不思議に思い、他国のコーチがどのように指導しているのかを情報収拾してみたところ、似たような指標でトレーニングプログラムを組んでいたのに驚きを覚えました。

 

世界にはいろんなトレーニング方法があるなと感動しつつ、

・アメリカ式パワートレーニング = FTP基準
・ヨーロッパ式パワートレーニング = MMP基準

と勝手に1つの仮説を立ててましたが、こうしたトレーニング方法の数々は、選手または一般のクライアントに対するプログラムの処方としてベストは何かが謎ですが、まだ情報があまりないので今まで通りのFTP基準で指導をしていきたいと思います。