伊藤透のブログ

実業団(E1)を走るために必要なフィットネスデータを集計してみた

2020.4.1

新型コロナウィルスの影響で、国内のレースが中止または延期となってしまっております。各種レースで自分なりの目標を立ててトレーニングをされていた人も”一体何を目指してトレーニングをしたらいいのだろうか…”と悩まれている方も多いでしょう。

 

ちなみに、私も指導の中止、キャンセル等が多く発生し、少し時間が生まれたので、久しぶりにブログを更新したいと思います。定期的にブログを書いてくれと、全国のサイクリストの中でも3~5名くらいは思ってくれているかもしれませんが、契約してくださっているお客様優先させてます…すみません。
※ボディメイクをしている時間があるなら書いてっていう人もいるかもしれませんが、趣味の時間も大切にさせてください…すみません。

 

今回のブログのテーマは”実業団レースに参加する選手のフィットネスデータ”にはなります。レースメインの方に向けたブログになりますが、少しでも有益な情報をお届けしたいと思います。少々長くなりますが、ご一読いただければ幸いです。

 

実業団(エリートツアー)を目指す方達のトレーニングデータ

 

近年、パワートレーニングの普及により、自身のフィットネスを随時確認することができます。そうして、ヒルクライムであれば”あの峠を、目標とするタイムで登るのならば、〇〇w (または〇〇w/kg)で登らないといけない”というような指標に対し、どのようにトレーニングを組み立てていけばいいのか?を考えて、日々トレーニングに励まれているのではないかなと予測しております。

 

そうした方の多くは、私が所属しているPeaks Coaching Groupのハンター・アレン氏の著書”パワートレーニングバイブルをや、ジョー・フリールの”サイクリスト・トレーニング・バイブルを参考にしながら、トレーニングを組み立てる方も多いと思いますし、それ以外からでも様々な論文、書物、他者が発信する情報からトレーニングを組み立てる方も多いと考えています。

 

しかし、そうしてフィットネスを向上させることも大切ですが、そうした方に対して疑問に思うことがあります。

 

どのぐらいまでフィットネスをあげようと考えているのか

または

パワープロフィールがここまであげれば、どのような結果をもたらすことができるのかを理解しているのか

ということです。

 

先ほどもあげたような“ヒルクライム”の場合は”FTPをどれくらいまであげることができればこれくらいのタイムが出る”という予想ができると考えられますが、ロードレースの場合はどうでしょうか?

 

例えば、東海エリアでいうと平田クリテリウムやAACA、シマノ鈴鹿で勝つためには”最低限、どのくらいのフィットネスになっていないと戦えないのか?“という基準を理解している人は少ないと思います。

 

こうしたものは受験勉強と同じで

“志望校に合格するためには、どれくらいの点数を取らないといけないのか”
“現状の自分の点数はどれくらいなのか”

を把握する必要があります。

 

そして、そのギャップを埋めるために

“どのような勉強方法があるのか”
“自分にはどのような勉強法が合うのか”

を知る必要があります。

 

SNSで流れてくる人の情報は、主に”トレーニング方法として〇〇が良いよ“という情報が流れてきます。しかし、その多くは”どのように勉強方法があるのか“に相当するものです。

それを使って”〇〇まで引き上げてロードレースで結果を残す“というのではないので、実際には具体性は少なく、こうした情報は、まるで有益そうで実は有益ではないと個人的には考えています。ゴールを捉えていないのですから。
※ただし、必要な情報ではあるので、要は使い方次第、という感じです。

 

話を戻しますと“目標となるフィットネスデータがあまり出てきていない”ということです。

 

もちろん国内コンチネンタルに所属していあり、大学に所属している選手の場合は、各チームでパワーデータを取っていたり、どこかの機関がデータを集めていたりすることもあるので、一部では把握していると考えています。

ですが、一般にはそうしたデータがもちろん流出しておらず、現在参加しているアマチュアレーサーでは、プロ選手のデータを見たところで”やっぱりプロ選手は強いな“で終わってしまうことも考えられるので、何か具体的な目標がないものかと考え、過去にこのような試みをしました。

 

ロードレースとして、アマチュア選手が上を目指そうと思った時の1つのデータになるかなと考え、実業団レースのデータを取ろうと考えました(本当は、乗鞍ヒルクライムのパワーデータ、沖縄市民210km / 140kmのパワーデータ、ニセコクラシックなども考えましたが、アマチュアトップレーサーの繋がりがあまりないので断念しましたが…協力してくださる方、ご一報いただければ幸いです。)。 

 

さて、では実際にどのような方のデータが集まったのかと言いますと、E2,E3の方からのデータがあまり集まらなかったのですが、E1を走られる10名程度の方からデータを提供いただけました。ご協力いただいたみなさま、本当にありがとうございました。

 

さて、それでは早速データを確認してみましょう。と、言いたいのですが、ここでは”絶対値は伏せておきます“。理由は2つ。自身の身体的特徴によって絶対値は違うので参考になるのは相対値になるということと、もう1つは秘密です。言ってきおきながらすみません。察していただければ幸いです。

 

さて、気を取り直して。

 

以下が集計したデータになります。

 

E1の中での最高値は、丸で囲っておきましたが、ここでは平均値を出してみましょう。

 

5sec … 18.974w/kg
1min … 9.2642w/kg
5min … 5.8262w/kg
20min … 4.998w/kg

 

データを提供していただいた方の中には“優勝””入賞”した経験のある方もおります(10名中 4-5名)ので、少ないながらにも少々有益な情報にはなるのではないでしょうか。

 

また、実業団以外にもシマノ鈴鹿で優勝したりなど、アマチュアレースでも結果を残しているので、一定レベルのアマチュアレースの参考になるのではないかなと考えております。

 

本当は、他にもたくさんの指標があります。例えばCTLもそうですし、FRCとかTTEとかあまり聞いたことない指標もあります。また、PDCurveなどもそうですし、インターバル耐性などもありますが、まずは上記のデータを理解しておくだけでも十分だと思います。

 

こちらのデータが、受験勉強で言うところの“志望校に合格するためには(実業団E1で勝つためには、走るためには)、どれくらいの点数を取らないといけないのか”に相当すると考えられます。

 

自分のパワープロフィールとなる“現状の自分の点数(パワープロフィール)はどれくらいなのか”を把握し、その目標に向けて“どのような勉強方法(トレーニング)があるのか”を学び、取り組んでいただければと考えております。

 

ただし、“自分にはどのような勉強法(トレーニンング方法やプランニング)が合うのか”を正確に理解し、セルフマネジメントをできている方は、どの業界もごく一部だと考えています。

 

というのも、フィットネスを向上させるためのトレーニングは

A. エンデュランストレーニング
B. ストレングストレーニング
C. コンディショニング

という方法が考えられますし、それ以外にもフィットネスを向上させるための因子として

D. フィッティング
E. ニュートリション

などが考えられるからです。

 

皆さんは、今自分のフィットネスを伸ばすためには何を取り組めばいいか、ご存知ですか?

 

余談ですが、特にロードレースを走りたい、勝ちたいと考えている人に対しては、個人的には5sec / 1min のPWR(パワー・ウエイト・レシオ)は大丈夫か?という点ですね。

 

これらを考えて組み立てて指導をしていくのがコーチの役割でもありますが、当スタジオでは、各クライアントの目的目標に合わせて、上記のような様々なアプローチを行なっております。トレーニングをどうしたらいいのか、迷われている方、興味のある方はまずはモニター体験からどうぞ。

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また、オンライン指導(コンサルティング)も始めます。気になることがあれば、一度ご連絡ください。

オンライン指導はこちら

 

 

と、最後おもいっきり宣伝させていただきましたが、こうした状況だからこそ、今一度、目的目標を理解しながらトレーニングに取り組んでいき、開幕と同時に最高に楽しめる準備をしていきましょう。

 

綺麗な花が咲くためには、それなりの準備が必要ですから、まだまだ自分を高めることができると前向きに捉えながら、トレーニングに取り組んでいきましょうね。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

さらに上を目指すためには…?

 

さて、このブログにはもう1つ続きがあります。

ヨーロッパやナショナルチームで走るためのパワープロフィールはいかほどのものか“という、さらに上のデータです。

 

複数の選手からデータを提供いただいておりますので、面白いものが見れるとおもいます。許可が下りたら書きたいと思いますが、多分下りることはないと思うことはないので、上を目指したいと本気で思う人は直接指導を受けてください、としか言えません。

 

さて、各自の目的目標に合わせて、自分の楽しめる範囲でトレーニングに取り組んでいきましょう!